死因や殺害方法、公判で焦点 父親殺害の罪で医師ら起訴

白見はる菜
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 難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者への嘱託殺人罪で起訴された2人の医師らが、10年前に一方の父を殺害したとして、京都地検は3日、山本直樹容疑者(43)と大久保愉一(よしかず)容疑者(43)、山本容疑者の母・淳子容疑者(76)を殺人罪で起訴した。真相解明の舞台は、法廷に移る。

 殺人罪は裁判員裁判の対象だが、これまでに起訴された嘱託殺人や有印公文書偽造などの罪は対象外。京都地裁は今後、審理を併合するかどうかを決める。

 殺人事件で焦点になりそうなのが死因や殺害方法。検察側は事件前のメールのやりとりや当日の足取り、関係者の証言などから立証するとみられる。ただ、遺体は解剖を経ずに火葬されており、ハードルは高い。

 元東京高裁判事の門野博弁護士は「遺体がなくても有罪になった事件はある。ただ、被告が犯人だとしても矛盾しない、という程度の立証では足りず、決め手となる証拠が不可欠だ。状況証拠のきめ細かい検討が必要で、裁判員にとっても難しい判断になる」と話す。(白見はる菜)