男女の「三角形」変えた映画 ゲンズブールたちの挑戦

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編集委員・石飛徳樹
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「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」
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シネマ三面鏡 編集委員・石飛徳樹

映画担当記者がつづるコラムです。

 映画には三角形が合う。男2人と女1人が織りなす三角形。特にフランス映画はこの組み合わせを得意としている。フランソワ・トリュフォー監督「突然炎のごとく」、ロベール・アンリコ監督「冒険者たち」、ルネ・クレマン監督「太陽がいっぱい」。観客が「自分もこんな三角形を構成してみたい」と憧れる名作が次々に思い浮かぶ。

 5月29日から東京で上映が始まった「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」もその1本だ。音楽家であり俳優でもあったセルジュ・ゲンズブールが初監督した1975年の作品。性的な描写が多く、過去の日本公開では修正が入っていた。今回は4K完全無修正版で上映される。

 三角形映画の多くは、1人の女をめぐって男2人が恋の駆け引きを繰り広げる。しかしこの作品では、美しき男クラスキー(ジョー・ダレッサンドロ)を女と男が奪い合う。

 今でこそ同性愛映画の中で…

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