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ワクチン集団接種で誤って1人に2回接種 福岡・田川市

遠山武
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 福岡県田川市は3日、新型コロナウイルスワクチンの集団接種で、70代男性に誤って同じ日に2回接種したと発表した。看護師が1回目に「空の注射器を刺した」と勘違いしたという。男性は今のところ体調に異常はないというが、看護師は市に報告していなかった。

 市によると、看護師は5月27日、1回目の接種で「薬液を打った感触がない」と感じ、男性に「空の注射器を打った」と告げて2回目を接種した。看護師は「問題があると認識しなかった」といい、市に報告しなかった。6月2日、男性の家族から市に問い合わせがあって判明した。

 市の調査で、ワクチンの充塡(じゅうてん)は別の3人の看護師がチェックし、接種した看護師は注射器の中身を確認していなかったと認めたことから、一度に2回接種したと判断した。

 看護師は市内の医療機関に勤務する50代女性で、新型コロナワクチン接種はこの日が初めてだった。市は接種の担当から外したという。

 市が厚生労働省に照会したところ、副反応の経過をみる必要があるとしたうえで、「通常と同じ間隔で2回目の接種を行うことができる」とする米政府機関の見解を示したという。宮崎博士・市民生活部長は会見で「男性と家族におわび申し上げる。再発防止策を徹底する」と述べた。(遠山武)