マクロン仏大統領、地方行脚 来年に迫る大統領選にらみ

パリ=疋田多揚
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 フランスのマクロン大統領は2日、仏南部の過疎地を訪問し、足かけ2カ月にわたる地方行脚を始めた。コロナ禍を経て国が直面する課題を現場から探る考えだという。来年4月に迫る大統領選をにらみ、選挙運動を事実上本格化させる。

 マクロン氏は人口約200人のサンシルラポピ村を訪れ、住民と記念撮影に応じ、観光業について意見交換した。村は「フランスで最も美しい村」に選ばれている。マクロン氏は訪問後、ツイッターに「国は観光業界に寄り添い続ける」と投稿し、地方に注力する姿勢をアピールした。

 同村があるオクシタニ地域圏は、今月20、27日の地域圏議会選を前に、右翼の国民連合が勢いを増す。マクロン氏は大統領選をめぐる世論調査でも、同党のルペン党首と支持率が拮抗(きっこう)しており、地方行脚は課題とされる地方のてこ入れを狙ったものだ。7月にかけ、断続的に全国の10地域ほどを訪問し、住民や地方議員と意見を交わす予定だ。(パリ=疋田多揚)