「4度目の正直」なるか 東証が株式取引時間延長を検討

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稲垣千駿
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 東京証券取引所が、取引時間の延長を考えている。過去にも3回検討したが、コスト増などを理由に証券各社の反対にあった。議論再燃のきっかけは昨年10月のシステム障害。取引時間を延ばし、障害が起きても当日中の取引再開に踏み切りやすくする。投資家が便利になって国際競争力も高められるとして小幅延長を探るが、実現なるか。

 2024年予定の取引システム刷新に合わせ、今は午後3時の取引終了時刻をどの程度延ばせるのかを考える。東証は5月、証券会社や機関投資家、システム関連企業の実務担当者らによる作業グループを設けた。大型連休中の取引機会の確保なども課題で、10月ごろに報告をまとめる。

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東京証券取引所=2021年4月22日、稲垣千駿撮影

 昨年10月のシステム障害で、東証は終日の売買停止に追い込まれた。3月にまとめた再発防止策では、当日中の取引機会提供が重要だと触れた。障害が起きても、午後2時半までに注文を受け付けられる場合は売買を再開するように運用を改めたほか、取引時間の確保を検討課題に挙げた。

 投資家を呼び込むねらいもある。今の取引は午前9時~午後3時で、昼休み1時間を除くと計5時間。昼休みは、証券会社員が手作業で売買を成立させる「場立ち」の時代の名残だ。

 欧米の主要取引所は昼休みが…

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