少年の大麻急増、SNSにあふれる隠語 背景に無害論

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国方萌乃
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 大麻を所持するなどして大麻取締法違反で少年が検挙される事件が増える中、和歌山県内でも少年への「大麻汚染」が広がっている。県警は、SNSで簡単に入手できてしまう手軽さや、ネットを中心に広がっている「無害論」が背景にあるとみている。

 「#野菜 #全国郵送」「高品質の野菜、在庫あります」。SNSには、大麻を表す隠語「野菜」を使い、大麻の販売をにおわせる書き込みがあふれている。県警によると、「手渡し」を意味する「手押し」の文言や、乾燥大麻とみられる写真が添付されているものもある。

 警察庁によると、大麻の所持や譲り渡しで摘発された人は昨年、初めて5千人を超えた。うち20歳未満が887人と、5年間で4倍以上に増えた。

20歳未満の75%、大麻の危険性認識「ない」

 県内でも、昨年に大麻取締法違反で摘発された未成年は11人で、2018年、19年の3人から急増。中には高校生もいたという。

 県警少年課などによると、摘発された未成年の大半がSNSの書き込みを見て売人と連絡を取り、大麻を入手していた。警察が踏み込むと、数人で使用していたケースも。「興味本位で」「友だちに誘われて」などの理由が多いという。

 若者の間で、大麻への誤った認識が広まっていることも要因の一つという。

 警察庁が2019年、大麻所持などで摘発した約600人に対して実施した意識調査では、20歳未満の75%が、大麻の危険性に対する認識が「全くない」「あまりない」と答えた。

 県警少年課の中島仁樹次席は「映画やドラマで大麻を使用する様子を見て、ファッション感覚で手を出すケースが多い」と分析する。「他の薬物より安全」「依存症にならない」などとの誤った情報がネットを中心に広がっていることが背景にあるという。

 危険性を改めて知ってもらお…

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