告示 川勝県政12年問う、論戦開始

黒田壮吉 玉木祥子、和田翔太
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 【静岡】知事選が3日告示された。4選をめざす現職川勝平太氏(72)と、新顔で前参院議員の岩井茂樹氏(53)=自民推薦=の2人が、いずれも無所属で立候補を届け出た。川勝氏は立憲民主、国民民主の両党県連が支援し、共産党県委員会も自主的に支援に回っており、事実上与野党対決の構図になった。公明党は同日、自主投票を決めた。新型コロナウイルス対策やリニア中央新幹線の静岡工区を焦点に、川勝県政12年の継続か刷新かが問われる。

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 川勝候補は午前9時半、JR静岡駅北口で聴衆を前に第一声。推薦を決めている連合静岡の中西清文会長も「私どもも最後まで精いっぱい頑張ります」とあいさつした。

 このほか友人で運送会社清和海運の宮崎總一郎会長も「川勝12年間の実績と見識、リーダーシップ、どれをとっても、代わってほしいということ自体がおかしい」と訴えた。はごろもフーズの後藤康雄会長や川根本町の鈴木敏夫町長も応援に駆けつけた。

 その後、川勝候補は電車で県内を横断。リニア工事で影響が懸念される大井川流域の島田市では「命の水を守る。そのために力を貸してください」と訴えた。この日、湖西市熱海市などで街頭演説をした。黒田壮吉

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 岩井候補は午前9時半、静岡市葵区の常磐公園で出陣式に臨んだ。陣営発表で約1200人の支持者らが集まった。沼津市浜松市でも出陣式を行ったが、注目されるリニア問題への言及を避けた。

 12年ぶりとなる自民党本部の推薦を受けた岩井候補。党の組織力を生かした選挙戦を展開する。

 式では県連会長の塩谷立衆院議員が「コロナ禍など大きく時代が変わるときに知事も代わらないといけない」。党本部選挙対策委員長の山口泰明衆院議員も駆けつけ、「最初は大反対だったが、県内の党議員全員の熱意と本人の固い決意を感じた」と擁立理由を述べた。焼津市牧之原市などの首長も登壇した。岩井候補はこの後、沼津市長泉町浜松市を回った。(玉木祥子、和田翔太)