「コールセンターと電話」うそ気づいた信金職員詐欺防ぐ

マハール有仁州
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 携帯電話で通話をしながらATMを操作する60代女性。その姿に違和感を抱いた職員は声をかけた――。石川県の金沢東署は3日、特殊詐欺の被害を未然に防止したとして興能信用金庫柳橋支店(金沢市)の職員福田彩夏さん(25)に感謝状を贈った。

 同署などによると、女性が同支店を訪れたのは5月14日午後0時半ごろ。カウンター奥の自席にいた福田さんは、店内のATMコーナーの方から、携帯電話で会話をする女性の声を聞いた。

 気になって見に行くと、ATMで操作しながら女性が電話をしていた。不審に思い、声をかけると、女性は「興能のコールセンターと電話している」と言う。興能にコールセンターはない。福田さんは、電話を代わってもらったが、すぐに切られてしまう。その後女性に事情を聴いたところ、「市役所から介護保険の払い戻しがあると言われて来た」などと説明したため、還付金詐欺だと確信。警察に通報したという。

 日頃実家の祖父母にも注意喚起しているという福田さんは「お客様の財産を守れてよかった。これからもATMにいるお客様に気配りをしたい」と話した。

 感謝状贈呈式で久田悦弘署長は「詐欺被害を寸前に防止するため適切に対応し、利用客を守った。今後もお客様と接する前線で積極的に抑止にご協力いただきたい」と話していた。(マハール有仁州)