コブハクチョウのひな「異例」の9羽 湖畔ですくすく

河合博司
【動画】河口湖でコブハクチョウが子育てする様子を地元の人々が温かく見守っている=河合博司撮影
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 山梨県富士河口湖町小立の八木崎公園で、河口湖畔に暮らすコブハクチョウのつがいが9羽のひなを育てている。地元の人たちが子育ての様子を心配しながら見守っている。

 11キロ南東にある山中湖では50羽以上が放し飼いにされているが、詳しい男性によると近年確認されたひなの数は5羽が最高。無事に育ったのは3羽という。5月上旬に孵化(ふか)したひな9羽が、3週間以上たった今も無事に育っているのは異例だ。

 ひなの天敵はトビやカラス、キツネなど。好物の芝の新芽を食べるため公園を行き来する際は、雄親が近づく犬や猫を翼を広げて威嚇(いかく)し、追い返している。

 毎朝、パンやキャットフードを与えている近所の志村重夫さん(66)は「日に日に大きくなる」と観察している。今は子猫ほどの大きさだ。「可愛いから毎日来てしまう」と笑う。

 昨年は同じ夫婦に4羽のひなが生まれたが、1羽しか育たなかった。坂本はるみさん(71)は「9羽全部を育てるのは大変だと思うけれど頑張って欲しい」。

 コブハクチョウは外来種。全国の池や湖で飼育されているが、生態系への悪影響を指摘する専門家もいる。富士河口湖町の渡辺喜久男町長は「20羽くらいまで増えて観光の目玉になってくれれば」と話した。(河合博司)