ミャンマーで国内避難民が急増 相次ぐ戦闘で家追われ…

ミャンマーはいま

バンコク=福山亜希
[PR]

 クーデターで国軍が権力を握ったミャンマーで、国軍と少数民族武装勢力、武器を手にした市民らとの戦闘が相次ぎ、国軍側の大規模な攻撃で国内避難民が急増している。国連人道問題調整事務所(OCHA)の5月末時点の推計では、南東部だけで15万人超が家を追われ、食料や医療品などの不足が懸念されている。

 現地メディアによると5月以降、クーデターに抗議する市民の一部が地元の少数民族武装勢力などの支援を受け、各地で武装組織を結成。東部カヤー州では5月下旬、銃などを持った市民が警察署を襲撃し、国軍は住宅や教会などに砲撃して反撃して空爆も加えた。

 OCHAの推計によると、戦闘の影響でカヤー州では8万5千人から10万人が避難。東部カレン州では少数民族武装勢力と国軍との戦闘で、約4万7千人が家を追われた。

 また、西部チン州のミンダット地区でも市民と国軍との戦闘が起き、国軍は重火器を連射するなどした。5月中旬以降の戦闘で、数千人の住民が施設や山中に逃れているという。

 OCHAは、避難民への食料や医薬品の供給が「治安の悪さや道路の封鎖などで制限されている」と指摘する。カヤー州の救援隊員は現地メディアに「住民が持参した食料品は1週間後にはなくなる」と話した。

 それでも、国軍に抗議する市民の一部は武器による抵抗を続ける構えで、国軍側にも弾圧を弱める兆しはない。今後、さらに避難民が増える恐れがある。(バンコク=福山亜希)