オリックス19歳「1軍ご飯うまい」、恩返しの虎退治 

佐藤祐生
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 (3日、プロ野球交流戦・オリックス7―3阪神)

 売り出し中の10代が、オリックスの2カード連続勝ち越しの立役者になった。

 3―3の同点で迎えた八回1死一塁。紅林弘太郎が2ボール1ストライクから甘く入った直球を振り抜くと、舞い上がった打球は中堅左へ。1日の阪神戦に続く殊勲の一打。「完璧だった。監督に恩返しができて良かった」と、自画自賛する決勝の2点本塁打になった。

 静岡・駿河総合高からドラフト2位で入団した、186センチの遊撃手。たんぱく質の豊富な鶏肉中心の食事を心がけ、長打力に磨きをかけて2年目の今季を迎えた。目標だった開幕先発の座をつかんだが、守備でミスを連発。打率も1割台と低迷した。

 それでも、「失敗もあるが、引きずることなく、日に日に何かやろうというのが見える」と中嶋聡監督。19歳も「僕のせいで負けた試合が結構あった。なんとか恩返ししたい」と、起用に応えたい一心で汗を流すのをやめなかった。

 その努力が結果にあらわれつつある。5月28日のヤクルト戦からこの阪神戦まで、6試合連続で先発起用され、すべての試合で安打を記録。打率は1分8厘上昇し、打点も10積み上げた。

 慣れない連戦や1軍の緊張感ある環境に戸惑う若手も珍しくないが、「1軍のご飯がすごくおいしいんですよね。いっぱい食べちゃいます」。体重は開幕から4キロ増え、98キロになったという。伸び盛りの背番号24。技も、心も、体も、しっかり成長曲線を描いている。

 中嶋監督(オ) セ・リーグ首位にカード勝ち越し。「俺らは最下位からなので、どこも上位。チャレンジしかない」

 村西(オ) プロ初勝利。「あまり実感はないが、うれしい。ウィニングボールは親に贈るか、自分で保管します」