「核のない平和な世界願う」原爆死没者名簿、記帳始まる

核といのちを考える

比嘉展玖
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 原爆死没者名簿に新たに亡くなった被爆者の氏名を記す作業が4日、広島市役所で始まった。

 名簿は、平和記念公園内にある原爆死没者慰霊碑に奉納されている。この日午前10時、元市職員で被爆者の池亀(いけがめ)和子さん(79)と中本信子さん(78)が合掌後、筆を手に取り、昨年8月6日以降に死亡が確認された被爆者の氏名と死没日、享年を一文字ずつ丁寧に記していった。池亀さんは「核のない平和な世界を願いながら一字一字書いていきます」。今年亡くなった同級生の名前を記す中本さんは「亡くなる被爆者が自分と同じ世代になったのは苦しく切ない。いま語り継がなければとの思いが強まります」と話した。

 市によると、昨年8月6日の奉納時に名簿に記されていたのは、32万4139人。6月4日現在、新たに4364人の死亡が確認されている。記帳は8月5日まで続け、翌日の平和記念式典で慰霊碑に奉納する。(比嘉展玖)

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