国のワクチン接種記録システム、未入力の自治体も

新型コロナウイルス

添田樹紀、細見卓司
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 新型コロナウイルスワクチンの個人の接種履歴を管理する国の「ワクチン接種記録システム(VRS)」をめぐり、大阪府内の一部自治体で情報の未入力や、約1カ月の入力遅れがあることが4日、分かった。国は全国の接種率などを発表しているが、必ずしも最新状況が反映されているわけではなさそうだ。

 VRSは、接種日や接種回数、ワクチンメーカーなど、個人の接種状況を記録・管理する。医療機関や自治体が、国が配布する専用端末で接種券に記載された18桁の数字を読み取り、情報を登録する仕組みだ。

 吹田市は4日時点で、個別接種と集団接種のいずれの情報も登録していない。個別接種を行う診療所などは市内に約150カ所あるが、市の担当者は「端末利用の希望はゼロだった。端末操作に不慣れなことも理由の一つ」と話す。市も、接種の実施に向けた態勢整備を優先してきた。今後、市が可能な範囲で登録作業を進めるという。

 高槻市も接種券発送などに追われ、集団接種を受けた人の情報登録を始めたのは今月4日。1千人以上の情報が未登録だという。個別接種を行う市内約200の医療機関や高齢者施設のうち約4割がVRS利用を考えておらず、市が代行して登録するという。

 大阪市は、集団接種を受けた全員分を各会場で登録している。一方で、個別接種を行う市内約1500の診療所などのうち9割以上が、「手間がかかる」などの理由でVRS利用を希望しなかったという。市が代わりに情報を登録しているが、実際の接種日から情報登録までに平均して約1カ月のタイムラグが生じているという。

 内閣官房IT総合戦略室は「接種状況を速やかに把握するため、接種したその場で登録してほしいが、難しい場合は、自治体が事情に応じて最適なオペレーションを組んでいただきたい」とする。(添田樹紀、細見卓司)

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