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薬局役員ら23人が優先接種 医療者含まれず「不適切」

新型コロナウイルス

編集委員・沢伸也
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 栃木県を中心に中央薬局などの名称で34店舗を展開している「パワーファーマシー」(宇都宮市)は4日、渡邊和裕社長を含む役員や職員計23人が、医療従事者等として、新型コロナウイルスワクチンの接種を受けたと発表した。同社はホームページで「医療従事者等の範囲を広く捉え過ぎた不適切な解釈」と釈明。渡邊社長は栃木県薬剤師会の会長を務めている。

 厚生労働省によると、医療従事者等の対象として「薬局において感染症患者(疑いを含む)に頻繁に接する機会のある薬剤師その他の職員」と定めている。

 同社によると、同社本部所属の渡邊社長ら役職員は常に薬局で業務に従事していないものの、薬品や備品の送配などをしており、「患者に接する可能性があった」と説明。役職員らが医療従事者等に含まれると考えたとした上で、役職員らについて「実際には必ずしも弊社の薬局に所属していたとはいえないにもかかわらず、弊社の薬局に所属している」として申請し、4月23日~6月3日に23人が接種を受けた。

 同社はHP上で「医療従事者等の皆様を始め、ワクチン接種を待たれている皆様にお詫(わ)び申し上げます」と謝罪。渡邊社長が接種を受けたことについて、発表前に取材していた朝日新聞に、「栃木県薬剤師会の会長という立場にありながら、極めて不適切な行為」とコメントした。(編集委員・沢伸也)

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