虎と鷹 名古屋の二つの酒蔵が「禁断」のこうじ交換

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小原智恵
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 日本酒の味わいを決める大事な要素で、酒蔵の個性が出る「こうじ」。名古屋市内の二つの蔵が秘伝のこうじを交換して酒造りをすると、どんな酒ができるのか――。業界で「禁断」とされるプロジェクトで誕生した商品が今月、売り出された。

 取り組んだのは、「金虎」が代表銘柄の「金虎酒造」(北区)と、代表銘柄に「鷹の夢」を持つ「山盛酒造」(緑区)。飲み口がやわらかい「金虎」と、味わい深く飲み応えがある「鷹の夢」を造る二つの蔵は、正反対の得意な味を持つ。

 プロジェクト「キントラ&タカノユメ チャレンジタンク2021」が始まったのは昨年の春先だ。新型コロナウイルス感染拡大に伴う飲食店への自粛要請で、日本酒の発注も激減した。金虎酒造の専務取締役水野善文さん(44)は「圧倒的にシェアが高かった飲食店からは4割以上減った」。山盛酒造の取締役山盛岳志さん(43)も「出荷が半分を切った。飲食店の大切さを改めて感じた」と振り返る。

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