亡くなった祖母の絵です 甘やかされた孫、二度目の孝行

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若松真平
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 38歳のリューティーさん(仮名)は、埼玉県秩父市葬儀社で働いている。

 先日、葬儀場に掛けてあった1枚の絵を取り外した。

 2017年に87歳で逝った祖母が描いたものだ。

 描かれているのは、近所の人から借りてきた大量の昔の紙幣。

 「田舎だから、こういう絵の方が目を引くかなと思って」

 数ある祖母の絵の中から、そんな理由で選んだものだった。

 それでも、わざわざ誰が描いたかを聞いて、祖母の家まで訪ねてくる人もいた。

    ◇

 祖母は「戦争がなかったら画家になっていた」と話していた。

 自信家で、好きなものを見つけると、そればかりの性格。

 アイスはハーゲンダッツ、ジュースはC.C.レモンと決めていた。

 そんな祖母が、独学で絵を描き始めたのは55歳ごろ。

 お菓子や小遣いをねだろうと、放課後に祖母の家を訪ねると、よく描いていた。

残された作品は約30点

 亡くなって4年が経ち、葬儀場も改装になったことから、紙幣の絵を取り外して持ち帰った。

 どこに飾ろうかと考えていたら、ふと思い立った。

 「そうだ、ツイッターに投稿してみよう」

 祖母の住んでいた家を探して…

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