北朝鮮、「第1書記」選出も? 正恩氏の動向29日ぶり

ソウル=鈴木拓也
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 北朝鮮は4日、金正恩(キムジョンウン)総書記が参加して朝鮮労働党中央委員会政治局会議を開き、中央委員会総会を今月上旬に招集することを決めた。朝鮮中央通信が5日伝えた。同通信は、「党中央委員会の機構改編問題」も総会の議題になると報じており、韓国政府関係者の間では、1月の党規約改正で正恩氏の下に置かれた「第1書記」が選出される可能性があるとの見方も出ている。

 正恩氏の動静は、朝鮮人民軍の軍人家族芸術サークル公演の参加者との写真撮影が5月7日に報じられて以来、29日ぶり。

 同通信によると、中央委員会総会では経済活動と人民生活の切実な懸案を解決するため、「追加の国家的対策を樹立する」とした。2月の前回総会で、正恩氏は経済担当の党幹部を更迭。今年の経済計画に強い不満を示していた。新型コロナウイルス経済制裁の影響で厳しい経済状況の中で、経済を他国に依存しない「自力更生」による経済再建に向けた対策が示されるとみられる。

 また、総会では米バイデン政権が伝えた新たな対北朝鮮政策について、正恩氏から何らかの言及があるのではとみる韓国の専門家もいる。(ソウル=鈴木拓也)