櫻井翔 「ポンコツ探偵」の年月に重ねた嵐の21年間

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上田真由美
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 「ポンコツ探偵」と見せかけて実は……。日本テレビ系ドラマ「ネメシス」に主演する櫻井翔さんは、終盤で20年間の秘めた思いが明らかにされていく主人公を、「いまじゃないとできなかった」役だという。重ねたのは、昨年末に活動を休止したアイドルグループ「嵐」で走り続けた21年間だ。

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「ネメシス」に主演した櫻井翔さんと総監督の入江悠さん(C)日本テレビ

 「ネメシス」は、櫻井さん演じる「ポンコツ探偵」の風真尚希が、広瀬すずさん演じる天才助手の美神アンナに頼りきりながら難事件を解決していく推理エンターテインメント。1話完結ながら、並行して失踪したアンナの父親の謎が少しずつ明らかになっていく。これまでにちりばめられていた伏線を回収する最終回が13日に放送されるのを前に、櫻井さんと総監督の入江悠さんが対談形式で取材に応じた。

 「現場で生まれたこと、『セッション』がすごく楽しかった」と櫻井さんが振り返ると、入江さんは「櫻井さんのすごいところは、『次のシーン、僕の中では二つあるけどどっちがいいですか』と選択肢を与えてくれること。もっとキャラクターが広がるんじゃないかと発想していけた」と話した。

 ドラマの見どころの一つが、ふんだんな遊び心だ。「探偵物語」や「あぶない刑事」のパロディー要素があるかと思えば、第2話では櫻井さんがラップを披露する場面も。嵐の楽曲で櫻井さんのラップが「サクラップ」と呼ばれて親しまれたのにひっかけ、風真(櫻井さん)の名前にかけて「昔やってたからね、カザラップ」というセリフまで出てくる。

 櫻井さんは「プロデューサーから心配されたんですよね、これ大丈夫?と。でも、おもしろいセリフ書くなーと思って」と、思い出すだけでも楽しそう。入江さんは「ラップって、前の人がラップしたのを受け取って次、というふうにバトンを渡していく。櫻井さんが最後なんですけど、ちゃんとバトンがわたって決まった瞬間に、現場の一体感がすごく出た」と話した。

ミュージックビデオのアドレナリン

 これまで、主に映画を舞台にしてきた入江さんは撮影が終わったばかりの全10話について、「毎回、シチュエーションが変わるし、10本の短編映画を作っているような感じだった」と振り返りつつ、「撮影期間を通じて、俳優が自らキャラクターを育てていってくれた。何カ月もかけて俳優が自分の中に落とし込み、空気を吸い続けてきたものが後半になって満ちていく。連続ドラマの面白さだと思った」と話した。

 櫻井さんも、あるときから風…

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