例年なら、6月は夏休みからの短期・長期の留学に備える時期だ。コロナ禍で渡航が制限されるなかで、海外で学ぶのに必要な英語力を身につけるにはどうしたらよいのか。英語塾「J PREP斉藤塾」の斉藤淳代表に聞いた。(聞き手・柏木友紀)
コロナ禍で短期・長期の留学が難しい状況が続いています。大学入試を考慮すると、中学3年、高校1年生の時期は「留学適齢期」と言えますが、英語力向上の意味では、必ずしもこの時期に限りません。来たるべき時に備えて、必要な英語力と国内で出来る学習法について考えてみます。
観光旅行ではなく、現地の学校で学習するわけですから、アカデミックな英語力が必要です。これは、日常生活で使う英語力と必ずしも同じではありません。映画やドラマ、日常のジョークなどを理解するよりも、むしろアカデミックな場面での英語の方が理解しやすいといえます。元素記号や数式などは世界共通ですし、論理的な思考力や表現力は言語を超えて基礎になりますから。一方、ドラマでの言い回しなどは文化的背景まで理解していないとしっくり来ない。そうした日常英語は、おいおいホームステイ先などでの生活で触れていけばいいのです。
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