「世界遺産」の島、海中に輝く星空 奄美沖のサンゴ産卵

奄美通信員・神田和明
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 世界自然遺産に登録される見通しとなった鹿児島県奄美大島で、サンゴが産卵期を迎えた。海中をピンクの粒が漂い、神秘的な光景が広がっている。同県奄美市の自然写真家、興(おき)克樹さん(50)が撮影した。

 奄美大島の南に浮かぶ加計呂麻(かけろま)島(同県瀬戸内町)の実久(さねく)集落沖で1日夜、水深3~8メートルの海底で、卓状や枝状のサンゴ10種が次々に産卵した。午後8時から約3時間半続き、興さんは「ピーク時には前が見えないほど。力強いサンゴの営みを感じた」と話す。産卵は9月ごろまで続く。

 産み出されたピンクの粒は「バンドル」と呼ばれる。精子と卵が入っており、海面ではじけた後に受精し、サンゴとして成長する。興さんによると、奄美のサンゴはオニヒトデなどでダメージを受けたが、回復してきているという。「さらに多くの卵がサンゴとして定着し、育っていってほしい」(奄美通信員・神田和明)