子どもに弁当を 拠点整備で寄付募る 泉北NT

井石栄司
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 大阪府の泉北ニュータウンの活性化に取り組む「泉北のまちと暮らしを考える財団」(堺市南区)がクラウドファンディング(CF)で寄付を募っている。目標額は250万円。集めたお金で、子どもたちに届けるお弁当を調理する拠点を作り、地域住民に交流スペースとしても開放する考えだ。

 財団代表理事の宝楽陸寛(ほうらくみちひろ)さん(39)によると、新型コロナウイルスの感染拡大後の子どもたちへの影響を調べようと、昨年、タウン内の小学校の保護者約200人に調査。約半数から回答があり、約4分の1がひとり親世帯で、約4割が核家族だった。

 回答者の半数が「1人で子どもの面倒をみている」と答え、ひとり親世帯だけでなく、共働き世帯でも母親の家事の負担が大きいことがわかった。宝楽さんは「元々あった(1人で育児をする)ワンオペ育児の負担がコロナで顕在化した」とみる。また、人が集まる機会が減り、社会的孤立が加速していることも浮かび上がったという。

 親の負担感が大きいと、子どもとのコミュニケーション不足など新たな問題につながりやすい。財団では月1回、ボランティアの手を借りながら調理したおかずをつめた「おかずBOX」を希望する家庭に届けて子どもの見守り活動を続けている。毎回100食程度の依頼があるという。

 今回のCFで集めたお金でタウン内の既存施設を改修し、「まちの家事室」と名付けたシェアキッチンを設ける予定だ。大型冷蔵庫を置き、寄付された食材を入れ、冷凍食品など配れるものはその都度配布。また「おかずBOX」の調理拠点にする考えだ。

 CFの目標額は250万円だが、寄付額と同額が、非営利団体の支援に取り組む村上財団(東京、村上絢代表理事)から寄付されることになっており、目標額を達成すれば計500万円を今回の事業に使える。家事室の内装工事費などに充てたい考えだ。

 「高齢化が進む泉北ニュータウンで子どもを中心としたまちづくりを考える機会になれば」と宝楽さん。家事室にはキッチン機能だけでなく会議や自習に使えるスペースも設ける。「感染症対策をしながら井戸端会議ができるようにし、社会的孤立がゼロになるまちにしたい」と話している。

 5月末に始めたファンディング(https://www.congrant.com/project/senbokunt/2930別ウインドウで開きます)は3千円から寄付ができる。募集は6月末まで。(井石栄司)