研究者の秘技炸裂「コオロギよ、お前はもう死んだふり」

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松尾一郎
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 おまえはもう死ん・・・だふり――。ある部位を触れられながら抑え込まれたコオロギは、一度は暴れだすが、すぐに仮死状態になるという現象を、北海道大学の研究者が解明した。このほどその内容が、英語の専門書に収録された。初報告が四半世紀前という、半ば埋もれていた研究成果が、再び日の目を見た。(https://doi.org/10.1007/978-981-33-6598-8_7別ウインドウで開きます

 この研究者は、北海道大学電子科学研究所の西野浩史助教(52)。神経行動学が専門で、昆虫を実験台にして、刺激を与えた場合の行動や神経反応などを調べてきた。

コオロギの脚を指で抑えると

 今回、再発掘された研究は20年以上も前、西野さんが主に大学院時代に取り組んだものだった。恩師の岡山大学の酒井正樹名誉教授(神経行動学)が見つけたフタホシコオロギの「擬死」、つまり「死んだふり」について、そのメカニズムを解明したものだ。

 具体的には、コオロギの脚の…

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