サクランボ、オンラインもぎ取り体験を開催

三ツ木勝巳
[PR]

 【山梨】オンライン会議システム「Zoom(ズーム)」を使ったサクランボの「オンラインもぎ取り体験」が5日、南アルプス市上今諏訪の金丸文化農園であった。コロナ禍で都会との往来が難しくなっているなか、果樹園と消費者をつなぐ新たな仕組みで、県が経費の一部を補助するなど後押ししている。

 広さ約1200平方メートルのサクランボの果樹畑。鳥よけの網がテントのように覆う。「これが山形美人です」。農園主の金丸直明さん(49)が語りながら、赤く色づいたサクランボの実にスマートフォンのレンズを向ける。画面の向こうではZoomでつながった10組の参加者が様子を見つめた。

 参加者は、直前に届けられた同農園のサクランボを味わいながら、オンラインもぎ取り体験を楽しんだ。金丸さんが、果樹の実の今の状態などを紹介しながら、食べ方についても「氷水で冷やすとおいしいですよ」とアドバイス。スライドを使った1年間の農作業の紹介などもあった。

 参加者は、フェイスブックを使って募集した。金丸さんが感想を聞くと、「初めてのサクランボ狩り。リアルでも行ったことがなかったのですごく楽しかった」「父は足腰が弱っているので現地に行くのは難しいが、こういう形なら体験できると思った」などという声があった。

 金丸さんは「来ていただくことによるつながりが大切。コロナで外にもなかなか出られないことを少しでも解消できればいい。初めての試みで準備の不備もありましたが、楽しめたという声をきけてうれしかった」と話している。

 県は今後、モモやブドウなどのオンラインもぎ取りにも補助を広げる予定だ。(三ツ木勝巳)