U24日本が大勝 守備だけじゃない、OA効果てきめん

勝見壮史
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 サッカーの国際親善試合、東京五輪世代の24歳以下(U24)日本代表―U24ガーナ代表が5日、福岡・ベスト電器スタジアムであり、日本が6―0で大勝した。

 日本はオーバーエージ(OA)の3人を加えて初めて試合に臨み、前半16分に堂安律(ビーレフェルト)が先制。安定した守りから多彩な攻撃を仕掛け、前線の久保建英(ヘタフェ)、上田綺世(鹿島)らが次々と得点を重ねた。

 U24日本代表は12日にA代表のジャマイカ戦に臨み、7月に強化試合2戦を行って五輪本番を迎える。

「プレー面でも、メンタル面でも」1試合で見せたOA効果

 オーバーエージ(OA)の遠藤航が両手を上げて拍手した。前半20分過ぎ。日本が自陣で球を失った瞬間、相手に体をぶつけながら足を伸ばして球をはじき出した同じ中盤の田中碧に対してだ。そのプレーぶりは、様子を見るような立ち上がりとは見違えていた。

 OAの3人が初めて先発した試合だった。A代表の要の遠藤航が、右DFに入った酒井宏樹が、相手ボールになった途端に猛然とアタックしていく。敵陣で球を奪い返せるから、連続攻撃が可能になる。前半から長い間、ガーナ陣内に押し込んだ。

 「ポジティブな雰囲気をピッチ内にどう落とし込めるか。それがOAの仕事。プレー面でも、メンタル面でも」。遠藤航の言葉は正しかった。欧州で猛者たちを相手にする激しさが、U24の選手たちを触発した。

 「(吉田)麻也、もう1回(球を受けろ)」。田中は、A代表の主将に、大声で指示を出すまでになっていた。

 五輪1次リーグでフランスメキシコ南アフリカと同組の日本。本大会で指揮する森保一監督は、まずは守備を安定させることを優先した。だが、狙いはそこだけではなかった。攻め上がった酒井のパスが3点目となるオウンゴールを誘い、4点目は吉田の鋭い縦パスが起点となった。

 田中は言う。「(遠藤航の)隣でプレーさせてもらってることは幸せ。学ぶものは多い」。戦力だけでなく、成長も促す。絶大なOA効果が見て取れた。(勝見壮史)