バイデン氏「民主主義国を再結集」 G7前に米紙へ寄稿

ワシントン=高野遼
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 米国のバイデン大統領が5日、英国で11日から開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット)などに参加する初外遊を前に、米紙ワシントン・ポストに寄稿した。「欧州外遊で米国は世界の民主主義国を再結集させる」として、中国などの脅威に対抗するために各国の協調を取り戻すことの重要性を訴えた。

 新型コロナウイルスの影響で、各首脳が現地に集うG7サミットは2年ぶりの開催となる。バイデン氏は「パンデミックを終わらせ、健康保障を向上させ、強く包括的な世界経済を回復させることが最優先課題だ」とした。

 そのうえで、不測の脅威から人々を守るためにはインフラへの投資が重要だと指摘。「世界の主要な民主主義国は、中国に代わる高水準の選択肢を提供する」として世界の発展を支えるためにG7をはじめとする民主主義国がリードすることを目指す考えを示した。

 バイデン氏はG7の後、16日にロシアのプーチン大統領と会談する。寄稿ではウクライナへの軍事的な圧力に触れ、「欧州の安全保障に対するロシアの挑戦に立ち向かう」と明言。「会談では、米国や欧州など民主主義国が、人権と尊厳を守るために立ち上がることを改めて強調する」とも表明した。

 寄稿の最後には「民主的な同盟が現代の脅威や敵に対して能力を発揮できるのか。今週は欧州で、それを証明する機会となる」として、一連の欧州外遊への意気込みを強調した。(ワシントン=高野遼)