あの夏から23年 「松坂世代」の和田毅、甲子園で快投

菅沼遼
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 (6日、プロ野球交流戦・ソフトバンク8―3阪神)

 甲子園のマウンドで、ソフトバンクの40歳左腕・和田毅が今季最高の投球を見せた。7回無失点。「八回もいきたかった。昔なら完封を狙えるペースだったのでね」。セ首位の阪神打線を沈黙させた。

 大型ルーキー・佐藤輝は変化球で手玉に取った。第1打席は際どい外角を攻め、最後も逃げていくスライダー。第2、3打席は直球狙いの裏をかいたチェンジアップ。バットに当てられたのもファウルの1度のみで、3打席連続で空振り三振に仕留めた。

 甲子園でのデーゲームの公式戦は、高校最後の夏以来だったという。「お客さんも入っていて、この場所で投げるのはいいもんだなと思いました」。23年前を思い出して笑った。

 1998年の第80回全国高校選手権記念大会。優勝した横浜高の松坂大輔(現西武)を筆頭に、後にプロで活躍する多くの球児が出場した。和田は浜田高(島根)のエースとして8強入り。ただ、当時は球速が最速120キロ台。松坂、鹿児島実高の杉内俊哉(現巨人投手コーチ)らと比べれば目立たない存在だった。

 それが、早大時代にフォームを改善して球速が伸びた。2003年にプロに入り、大リーグでのプレーを挟み、19年目のシーズンを過ごしている。この世代で現役を続けるのは、松坂と2人だけになった。

 この日の白星で交流戦は通算26勝。杉内が持つ最多記録に並んだ。「向こうは引退して、増やすことはできないのでね。ようやく並べたので、来週、何とかいい投球をして抜くことができたらいいですね」。同世代との争いを、今も楽しんでいる。