仏大統領、再選へ地方で身近さPR 右翼政党候補が肉薄

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パリ=疋田多揚
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 フランスのマクロン大統領が今月、足かけ2カ月にわたる地方行脚に乗り出した。残り1年を切った大統領選をにらみ、住民との対話を通じて「金持ちの味方」「傲慢(ごうまん)」というイメージの払拭(ふっしょく)を狙う。世論調査では、右翼政党の国民連合のルペン党首に並ばれており、再選を目指した事実上の選挙運動となる。(パリ=疋田多揚)

 マクロン氏は2日、人口約200人の仏南西部サンシルラポピ村を訪れた。

 村長がマクロン氏の支持者で、「フランスで最も美しい村」の一つに選ばれた観光地。村民と記念撮影や意見交換をした後、マクロン氏は報道陣に、「観光業界はコロナ危機以来、(国から)300億ユーロ(約4兆円)の支援を受けた」と実績を強調した。ツイッターにも「国は観光業界に寄り添い続ける」とつづった。

 マクロン氏は7月にかけ、全国10地域ほどを訪問する。ワクチン接種が進んで感染が収まりつつあり、コロナ禍で地方の経済や社会がどう傷んだのか、住民や地方議員と対話し、(医者が患者を診るように)フランスの「脈を取る」(マクロン氏)目的だとする。

 ただ、マクロン氏の念頭にあるのは来年4月の大統領選だ。2年半前、地方を中心とした反政府デモ「ジレジョーヌ黄色いベスト)」が全土に広がり、支持率が3割以下に急落した。地方では医療機関や看護師の不足、不便な交通網といった公共サービス縮小への不満が根強い上、過疎地域でのワクチン接種の遅れも問題となった。

 同村があるオクシタニ地域圏…

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