千葉知事、五輪無観客を主張 有観客なら「人の流れが」
酒井祥宏
東京五輪を巡り、熊谷俊人知事が6日、自身のブログで「有観客で開催した場合、大きな人の流れが生まれるリスクが最も大きい」「五輪は二度とないイベントかもしれませんが、しょせんはスポーツイベント」などとして、「基本は無観客」との主張を掲載した。
熊谷知事が観客の有無に言及するのは初めてとみられる。県内では、千葉市でフェンシング・テコンドー・レスリング、一宮町でサーフィンの計4競技の開催が予定されている。
ブログでは、「有観客に100%反対しているわけではない」とする一方、有観客で開催する場合、「都県をまたぐ移動や不要不急の外出の自粛要請を開催期間中に出せなくなる」と指摘。この点を政府や大会関係者が強く認識するよう求めた。
①家族との1年ぶりの再会のための帰省②二度と訪れない5歳の子どもとの旅行などを挙げて比較し、「五輪観戦より不要不急であるはずがない」と訴えた。
また、有観客で開催されているプロ野球などとの比較にも言及。「民間が開催するイベントと、政治・行政が自ら開催するイベントはわけが違う」「(五輪に)有観客にしなければならない国民の生活維持上の理由は大きくありません」と断言した。(酒井祥宏)
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