山形の聖火リレー104人が駆ける 西川発、山形着

[PR]

 東京五輪聖火リレーが6日、山形県内でスタートし、10市町11区間を計104人が走った。コロナ禍で感染防止対策をとったが、観衆が密集する場所もあった。7日は、天童市から新庄市鶴岡市などを経て酒田市に向かう。

 出発式は午前8時、西川町民体育館の駐車場であり、町内の中学生らが検温などのボランティアを担う中、81人が入場。月山ふもとの岩根沢三山神社で奉納される「岩根沢太々神楽」を保存会(岩本寿一代表)のメンバーが舞った。

 寒河江ダムの月山湖で、多くのカヌー選手が育った西川町。第一走者は、2004年アテネ五輪でカヌー競技に出場した町出身の寺本(旧姓・白田)美由希さん(36)が務めた。

 寺本さんは小川一博町長から聖火をトーチに受け、山伏のほら貝の合図で出発。「知り合いも手を振ってくれ、温かく見守ってくれた。思った以上に一瞬でした」

 聖火は午後2時過ぎ、米沢市を出発。上杉神社前の伝国の杜(もり)前広場で、中川勝市長が「東北復興、絆をより強めるオリンピック。コロナを終息させ、日常の生活を取り戻すことができる聖火リレーにしたい」と述べ、滝沢宏臣さん(47)の持つトーチに点灯した。

 滝沢さんは同市出身で、10年バンクーバー冬季五輪でフリースタイル男子スキークロス競技に出場したオリンピアン。同市のスポーツ大使も務めている。市内の小学生18人がサポートランナーとして並走し、応援する沿道の市民らに手を振ってこたえた。

 山形市中心街の出発地は、文翔館。会場の柵内は関係者以外立ち入り禁止としたが、周囲に大勢の観客が詰めかけた。午後7時過ぎ、長岡海涼(みすず)さん(13)が持ったトーチに火がつけられると、歓声が上がった。同市の三浦隆昭さん(72)は「前回の東京五輪の方が宣伝もしていないのに人が繰り出していた。自分も地域で子どもたちに剣道を指導しているので、一生を賭けるスポーツマンの気持ちがわかる。ぜひ成功してほしい」と話した。

 ゴールは、JR山形駅西口の県総合文化芸術館の駐車場。到着を祝う式典「セレブレーション」はコロナ禍のため当初の予定を変更して無観客となるなか、大学生の花笠踊りや高校生のダンスなどのステージイベントが繰り広げられた。

 初日の最終走者は、世界で活躍する選手育成をめざす県の事業「YAMAGATAドリームキッズ」に参加する13~16歳の10人。午後7時45分ごろに笑顔で到着し、代表の本間桃果さん(15)が聖火皿に点火した。本間さんは「たくさんの方々の思いや感謝がこもった聖火を無事に届けることができ、ほっとしています」と話した。