「生きたい」と進もうとした娘 池田小事件、両親の年表

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瀬戸口和秀 森嶋俊晴
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 大阪府池田市の大阪教育大付属池田小学校に包丁を持った男が侵入し、児童8人が殺害され、児童と教諭の15人が重軽傷を負った事件から8日で20年になる。発生時刻の8日午前10時過ぎから開く予定の「祈りと誓いの集い」は、新型コロナウイルスの影響で参加者を減らして開く予定。

 集いでは、犠牲になった8人の名を刻んだ「祈りと誓いの塔」の鐘が鳴らされ、参加者が黙禱(もくとう)する。例年、全校児童約600人が出席してきたが、昨年は新型コロナの感染拡大を受けて学校が完全再開しておらず、当日は臨時休校して児童の参加は各学年から1人ずつに絞った。今年は全校児童や遺族、教職員らが出席するが、来賓や保護者の参加を取りやめる。

 付属池田小の事件は2001年6月8日午前10時過ぎに起きた。宅間守元死刑囚(04年に死刑執行)が包丁を持って校内に侵入。児童らを襲い、1、2年生8人が亡くなり、児童と教諭の15人が重軽傷を負った。(瀬戸口和秀)

2人が見いだした生きる意味

 大阪教育大付属池田小学校の事件で、長女麻希(まき)さん(当時7)を亡くした酒井肇(はじめ)さん(59)と妻智恵(ちえ)さん(60)は今年5月、20年の出来事を「年表」にまとめた。学校が安全な場所になるよう願った2人の歩みの記録だ。

 講演や研修の資料の日付と手帳の記録を照合して拾い出した出来事は170項目、A4判8ページ。2001年6月の事件当日から04年までの詳細な記録は、25ページの年表としてすでにまとめており、17年ぶりの「続編」だ。合わせて計33ページになる。

 年表の項目をたどると、当時の心境がよみがえる。

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