正念場の中日・京田陽太、はい上がれるか

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スポーツのミカタ 小林正人

 5月下旬、京田陽太選手が1軍登録を抹消されました。プロ5年目で、初めての2軍落ちでした。過去4シーズンは、全試合に近い出場数でした。入団した時から見ていますが、体つきが変わりました。太ももやおしり回りが大きくなり、下半身がどっしりしました。けがが少なく、体が丈夫だからこそできたことです。

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 昨シーズン、守備でいろいろな試みをしているのが分かりました。ショートの守備位置で、思い切り深く守ることがある。打者の打球や、味方投手の球の特徴が分かっているからできるのでしょう。これも4年間、1軍で出場し続けたからこそ分かることです。

 2軍では自分に課題を設けて取り組んでいます。本人も言っていましたが、バスターやバント、ヒットエンドランなど、十分にできていないことを重点的に取り組んでいるようです。もちろん、打率を上げることが大事なのは、本人が一番分かっている。悔しくないはずがない。

 京田選手が2軍にいることで、同じポジションのルーキー、土田龍空(りゅうく)選手や、2年目の石川昂弥(たかや)選手の刺激になっています。試合中のコミュニケーションも、二人にはいい勉強でしょう。京田選手も「見られているという自覚はある」と言っていました。

 京田選手の代わりに1軍での出場機会が多くなった三ツ俣大樹選手にとっては、またとないチャンス。ベンチが「使い続けたい」と思うプレーを続けられるか。一方で、京田選手は「やっぱり京田だ」と思わせられることができるか。激しい競争が、より強いチームへの原動力になるはずです。

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 〈こばやし・まさと〉 プロ野球・中日のリリーフ投手として通算293試合に登板、11勝4敗1セーブ、防御率2・90。2014年に引退し、球団の広報を務める。群馬県嬬恋村出身の40歳。