大商大の1年生が2安打3打点 大阪桐蔭で控えの元主将

高橋健人
[PR]

 第70回全日本大学野球選手権記念大会が7日、明治神宮などで開幕。大商大(関西六大学)が東亜大(中国地区)を6―3で破り2回戦進出を決めた。

 大商大打線を2安打3打点で引っ張ったのは薮井駿之裕(1年、大阪桐蔭)だ。3点リードで迎えた三回2死満塁で打席に立ち、「後ろの良いバッターにつなげる」。外角の直球を右翼にはじき返す2点適時打で、打者一巡の猛攻につなげた。

 大阪桐蔭高(大阪)出身。春夏あわせて甲子園8度優勝の名門で昨夏まで主将を務めた。実力のあるチームメートに囲まれ、当時は内野の控えだった。ベンチから仲間を鼓舞し続けたが、出場機会に恵まれない日々は「色々としんどかった」と振り返る。

 集大成となった昨夏の甲子園交流試合は思い出深い一戦だ。東海大相模高(神奈川)との試合で八回の守備から出場。直後の攻撃で、同点の1死二、三塁の好機で打席が回ってきた。「絶対に自分が決める」とはじいた球は左翼に落ち、勝ち越しの2点適時打に。それまでの苦労が報われるような決勝打となった。

 大学の背番号は「2」。高校時代には一度も無かった1桁の背番号だ。必ずしもレギュラーが付ける背番号ではないが、「すごく気に入っています」と語る。

 控え選手だった経験から周囲をよく見たり、考えたりしてプレーする癖が付いた。大学に入った後も守備では率先して指示を出す。そんな姿が富山陽一監督の目にとまり、今春のリーグ戦では開幕から先発で起用されている。(高橋健人)