山形の聖火リレー 2日間の「五輪」への思いつなぐ

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 東京五輪聖火リレー山形県内2日目の7日、8市町計10区間を82人がつないで酒田市に到着した。県内の行程は終わり、リレーは秋田県へ受け継がれる。

 この日の出発式は午前8時半すぎ、道の駅天童温泉天童市)の野外ステージで始まった。第1走者の市内のアパレル会社従業員、菅原繁幸さん(48)が持つトーチに山本信治市長から聖火がつけられると、詰めかけた市民らから拍手が起きた。

 菅原さんは35歳の時、脳出血のため右半身まひになった。当時は歩くことも泳ぐこともできなかったが、リハビリを懸命に続けた結果、トライアスロンの国際大会に出場できるまでに回復した。

 緊張しながら無心で走った聖火リレー。障害をもつ人たちに、こんなメッセージを送りたいという。「希望をもって前に向かって走ってもらいたい」

 式の前に地域伝統の太鼓演奏で盛り上げた市立津山小学校の6年生たちの伴走で、走者10人が天童中部小学校までの2・2キロをつないだ。

 聖火は午後8時前、ゴールの飯森山公園(酒田市)に到着。地元の団体や高校生が和太鼓やダンスを披露し、ライブ配信された無観客の会場をもり立てた。

 最終走者は、市内の茂木一寛(かずとも)さん(31)。県人初の五輪選手として、1920年アントワープ五輪のマラソンに金栗四三氏らと出場した茂木善作氏の子孫だ。

 一寛さんはトーチの火を聖火皿に移し、「とても楽しい200メートルでした。(聖火を)無事に東京に届けてほしい」と話した。