皇位継承、年内に論点整理 有識者ヒアリング終了 

小野太郎
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 安定的な皇位継承のあり方を議論する政府の有識者会議(座長=清家篤・前慶応義塾長)が7日、首相官邸であり、最後となる5回目の専門家ヒアリングを行った。年内に論点を整理する。

 この日は、綿矢りさ(小説家)、半井小絵(気象予報士)、里中満智子(マンガ家)、松本久史(国学院大教授)の4氏から1人約30分ずつ、非公開で意見を聴いた。

 ヒアリングの説明資料によると、綿矢氏は女性天皇について「歓迎する風潮もある」する一方、女系天皇は「伝統を重んじる観点から、慎重に取り扱う必要がある」とした。半井氏は皇位継承資格の女系への拡大について「日本を混乱させる原因となり許容できない」と主張した。

 里中氏は女性天皇をめぐり「男系女子に皇位継承資格はあって当然」としたうえで、「先に『夫、子どもの立場』について多くの国民の理解を得られなければ、決められない」と指摘。松本氏は「歴史的経緯に基づく現行の規定を容易に変更することは慎むべきだ」として、男系男子のみによる皇位継承を守るべきだとした。

 4月から始まった専門家ヒアリングでは、この日までに計21人から意見を聴いた。今後、有識者会議で女性・女系天皇を容認するかなどを討議し、年内に論点を整理するとしている。(小野太郎)