学校の安全改めて誓う 付属池田小事件から20年

瀬戸口和秀、森嶋俊晴
[PR]

 大阪府池田市の大阪教育大付属池田小学校で児童8人が殺害された事件は8日、発生から20年になった。同校で事件が起きた午前10時過ぎ、「祈りと誓いの集い」があり、犠牲になった8人の名を刻んだ塔の鐘が鳴らされ、児童や遺族、教職員が黙禱(もくとう)した。

 例年は全校児童約600人が集いに出席してきたが、新型コロナウイルスの影響で昨年は臨時休校し、児童の参加は各学年から1人ずつに絞った。今年は休校せず児童たちは出席したが、来賓や保護者の参加を取りやめた。6年生や参加者全員による歌では、児童たちの歌を事前に録音したものを流した。

 集いで真田巧(たくみ)校長は「事件で亡くなられた8人の皆さん」と呼びかけ、「皆さんが大好きだったこの付属池田小学校は引き続き、日本中の学校とさらには世界中の学校と手をたずさえ、学校が安全で安心して学べる場所であるようにこれからも努力を続ける」と語った。

 児童代表の6年生3人は「付属池田小学校で学んだことを胸に、安全・安心を社会に発信していく」「亡くなった8人の皆さんの分まで精いっぱい生きていきたい」と誓った。

 集いの前には、事件を機に同校が取り組む「安全科」の授業が全学年であった。報道陣にテレビモニターを通じて公開された6年生の授業では、「今の自分にできることは何か」をテーマに、児童たちは、事件後の付属池田小の安全対策などを振り返りながら話し合った。(瀬戸口和秀、森嶋俊晴)

  • commentatorHeader
    氏岡真弓
    (朝日新聞編集委員=教育、子ども)
    2021年6月8日12時8分 投稿

    【解説】「日本の学校は来校者に対し、基本的に性善説をとることで成り立っていたが、危険とみなす視線が強まるだろう」。ある研究者を取材したときに聞いた言葉です。 池田小事件をうけて各校に「さすまた」が配られ、先生方の訓練の場面を写真に撮りました。