4月の国際収支、経常黒字6.4倍 前年の反動などで
財務省が8日公表した4月の国際収支(速報)で、貿易や投資によるお金の出入りを示す経常収支の黒字額は前年同月比6・4倍の1兆3218億円だった。上げ幅は2015年8月以来の大きさとなった。米国向けの自動車や中国向けの半導体製造装置の輸出が回復したことに加え、20年4月のコロナ禍の急激な落ち込みの反動が出た。
輸出入の差し引きである「貿易収支」が前年同月の赤字から黒字に変わったのは20年11月以来。訪日外国人の消費額から日本人が海外で使った金額を引いた「旅行収支」は20年4月より28・4%少ない160億円。黒字は維持したが、引き続き低調となっている。(吉田貴司)
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