LGBT法案、今国会成立が自民党の責務 稲田朋美氏

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私の視点 稲田朋美(衆院議員)

 5年かけて自民党内で議論を積み重ね、超党派でも合意したLGBT理解増進法案が、暗礁に乗り上げている。今国会で成立させるべきだ。

 私が政調会長だった2016年、党内に「性的指向・性自認に関する特命委員会」を立ち上げた。困難な状況にある性的マイノリティーの方々の人権を守ることが、保守であり政権党たる自民党の責務と考えた。

 議論の末、何が差別かの定義が固まっていない現状では「差別解消」を性急にめざすのではなく、まず「理解増進」を進めるべきだとの結論に至り、自民党案をまとめた。主な内容は①差別解消ではなく理解増進とする②理解増進について、国、地方公共団体、事業主などの努力義務を定める③政府が「基本計画」を立て、理解増進の施策を推進し、検証と見直しをする――などだ。

 与野党協議に入り、一部修正して共産党も含め全党で合意することができた。交渉は困難を極めたが、人権に関わる法律は、与野党対立ではなく超党派で進めるべきだと考え、ガラス細工の合意案に奇跡的にたどりついた。大げさだろうか。交渉の当事者として正直な気持ちだ。

 この合意案に自民党内の一部は反対した。修正で「差別は許されないとの認識の下」の文言を目的と理念に入れたことで、「差別を受けた」という訴訟が増える、という。

 それは違う。合意案にも差別…

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