「過去80年で最速の回復に」 世銀、今年の成長見通し

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ワシントン=青山直篤
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 世界銀行は8日発表した最新の経済見通しで、2021年の世界全体の実質国内総生産(GDP)が前年比5・6%増になるとして、1月時点の予想から1・5ポイント上方修正した。コロナ禍で昨年は戦後最悪の不況に陥ったが、今年は「過去80年間で最も速い不況後の回復になる」と予想。ただ、回復は米中2大国に偏っており、「パンデミックは引き続き、発展途上国には貧困と格差の打撃を与えている」(世銀のマルパス総裁)状態だ。

 主因は米国の急回復で、20年の3・5%減から、21年は前回予想を3・3ポイントも上回る6・8%増に急伸する見込みだ。大規模な財政出動ワクチン普及に伴う経済活動の再開が後押ししている。

 コロナ下の20年もプラス成長を維持した中国では、国内消費の回復が続いており、21年は前回予想を0・6ポイント上方修正して8・5%増と予測した。一方、中国以外の新興・発展途上国では、感染の再拡大やワクチン普及の遅れが響き、回復の動きは鈍い。1人当たりの国民所得は、22年までに先進国の9割でコロナ禍前の水準に戻るのに対し、新興・発展途上国では3割ほどにとどまる。

 日本については、21年に入…

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