ボーガンの所持、許可制に 改正銃刀法が成立

田内康介
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 洋弓銃ボーガン(クロスボウ)の所持を許可制とする改正銃刀法が8日、衆院本会議で可決、成立した。クロスボウを使った殺傷事件が起きたことをふまえ、使用や販売についても、空気銃並みに規制する。クロスボウが法律に明記されるのは初めてで、来年3月までに施行される見通し。

 改正法では、矢の威力が人の生命に危険を及ぼし得るものを規制対象にする。現在流通しているクロスボウのほとんどが対象になる見込みだ。

 所持するには、都道府県公安委員会の許可が必要となる。用途はスポーツの標的射撃や動物麻酔などに限り、許可を受けた用途以外の発射は認めない。標的射撃は安全性が確保できる場所に限定される。

 クロスボウをめぐっては兵庫県宝塚市で昨年6月、家族ら4人が殺傷される事件が発生。この事件などを受け、警察庁が設置した有識者検討会は昨年12月、所持の許可制などの法的規制を求める報告書をまとめた。

 警察庁によると、2010~20年の11年間にクロスボウを使った事件は37件摘発され、うち16件は殺人や殺人未遂、強盗致傷など人の身体や生命を害する犯罪だった。クロスボウに関する相談は172件にのぼったという。(田内康介)