飛躍のきっかけは「王騎」ロス 漫画キングダムの舞台裏

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富岡崇
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 春秋戦国時代の中国を舞台に主人公・信の活躍を描く漫画「キングダム」。週刊ヤングジャンプでの連載は15年におよび、単行本は累計発行部数8千万部という人気作品です。漫画家・原泰久さんが生み出す物語の舞台裏を、担当編集者の大沢太郎さん(37)に聞きました。

――「キングダム」の担当になった時の状況を教えて下さい

 「キングダム」の担当は私で3人目です。2017年の夏にキングダムの担当になりました。単行本で言えば48巻のころです。

――そのときはどんな気持ちだったのですか?

 光栄な話ですので「ぜひやらせてくださいと」思いましたが、すでにご活躍されている原さんの担当になるということに不安もありました。

 ただ、それまで年上の漫画家さんの担当を多く経験していました。たとえば以前所属していたスーパージャンプ(現在は休刊)では宮下あきら先生(「魁!!男塾」など)の担当でした。週刊ヤングジャンプや週刊少年ジャンプでは新人さんなど同年代や年下の漫画家さんと編集者が「二人三脚」でやっていくという仕事のスタイルが比較的多いです。私は逆に、自分が20代の時に、40代・50代の作家さんと仕事する機会が多かった。新人さんに対して「こうした方が良い」とアイデアを出して鍛えていくのではなく、すでに実績のある漫画家さんの考えを聞きつつ、自分の意図を伝えていくという仕事スタイルでした。その経験を生かして、原さんともそういうおつきあいの仕方ができるのではないか、と考えていました。

キングダム展 ー信ー

春秋戦国時代の中国を舞台にした大人気漫画の原画展「キングダム展―信―」が東京都台東区の上野の森美術館で開催中。作者・原泰久による400点以上の直筆生原画や、描きおろしイラスト約20点などを巨大グラフィックとともに展示します。

――「キングダム」を作る流れを教えてください

 まずストーリーなどについて…

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