3日で少額決済1千回超 カタールのプリカを不正使用か

松島研人
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 支払い決済が無効化されているプリペイドカードを不正に使用し、腕時計やネックレスなどを大量にだまし取ったとして、愛知県警は8日、スリランカ国籍で無職の男2人を詐欺の疑いで逮捕し、発表した。

 逮捕されたのは、カルボーウィラゲー・プラボーダ・ラクシャーン・アルウィス(23)=千葉県神崎町=とジャヤラトゥゲ・ダムシットゥ・ウィクラマナーヤカ(27)=住所不詳=の両容疑者。県警は認否を明らかにしていない。

 国際捜査課によると、2人は別のスリランカ国籍の2人と共謀し、昨年9月25~27日、沖縄県糸満市の貴金属店で、カタールの銀行が発行した他人名義のプリペイドカードを支払いに使い、腕時計やネックレスなど計44点(計1772万円相当)をだまし取った疑いがある。

 このプリペイドカードは無効化されているにもかかわらず、1回につき1万5千円以内の少額決済ではクレジットカードのように使えたという。4人は3日間で計1千回以上にわたって少額決済を繰り返した。店側に対し「上限額を変えるには祖国のドバイに帰らないといけないが、新型コロナウイルスの影響で帰国できない」と説明していたという。不審に思った店主が後日、沖縄県警に相談した。

 愛知県警は、千葉県成田市を拠点にしたスリランカ人グループが、全国で組織的に同様の手口を繰り返し、被害総額は3億円に上るとみている。(松島研人)

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