LGBT法案、自民党内の審査やり直しに言及 総務会長

中田絢子
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 自民党が今国会での提出を見送ったLGBTなど性的少数者をめぐる「理解増進」法案について、同党の佐藤勉総務会長は8日の記者会見で、今後、党内で再び法案審査をやり直す必要があるとの認識を示した。

 佐藤氏は会見で、今国会で法成立を望む声があることを問われ、「総務会の決定は全会一致だ」とし、「異論が無いような形で総務会に来るということになれば、全く可能性がないわけではない」と述べた。法案の了承は事実上、困難との見方を示したものだ。

 佐藤氏はさらに「そのまま(法案が総務会に)来るということはあり得ない。もう1回審議がされたうえで、来るということになる」と指摘。党内手続きをやり直すことを求めた。

 同法案をめぐっては、与野党の協議で、法律の目的と基本理念に「性的指向及び性自認を理由とする差別は許されないものであるとの認識の下」と加えることなどで修正合意したが、自民党内の保守系議員から「差別だと訴える訴訟が増える」などと否定的な意見が噴出。国会の法案審議の場で質疑を求めることが条件とされたこともあり、最終決定機関の総務会は5月28日の会合で「会期内での成立は困難」と判断した。中田絢子