海賊版へ対抗策、次の手は?海外向けの正規版無料配信も

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赤田康和、吉沢英将、貞国聖子
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 海賊版サイト「漫画村」の運営者とされる星野路実(ろみ)被告(29)に福岡地裁が今月2日、実刑判決を言い渡した。漫画村の閉鎖後も、多くの海賊版サイトが規制をかいくぐってはびこる。正規のルートで漫画を読んでもらうにはどうすればよいのか。罰則強化だけでない方法の模索も始まっている。赤田康和、吉沢英将、貞国聖子)

 判決は漫画村の広告収入が犯罪収益に当たると認定した。海賊版対策に取り組んできた集英社の伊東敦さんは「海賊版サイトに広告を出すのは犯罪に加担すること。広告主に取り下げを主張しやすくなる」と評価する。

「最後の手段」に根強い反対

 コンテンツ海外流通促進機構(CODA)によると、漫画村による被害は2017年9月からの半年で推計約3200億円。漫画村の摘発後も新たなサイトが登場し、出版社や通信事業者などの対策団体「ABJ」の推計では、20年1月から21年3月にかけ、五つのサイトだけで約3600億円の被害が出たという。

 海賊版には①サイトにアクセスするだけで読める「リーディング(オンライン)型」②ダウンロードして読む「ダウンロード型」③ユーチューブなど既存のプラットフォームで閲覧する「プラットフォーム型」がある。

 これまでも法改正は進められてきた。

 昨年6月の著作権法改正では、海賊版と知りながら漫画をダウンロードする行為に罰則を設けた。海賊版サイトへのリンク情報を集めたリーチサイトの運営者や、リンク情報の提供者にも懲役や罰金が科される。

 ただ、海賊版を読むことは規…

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