ハリス米副大統領が初外遊 中米から「米国に来ないで」
ハリス米副大統領は7日、初外遊で中米グアテマラを訪問し、ジャマテイ大統領と会談した。厳しい移民政策をとってきたトランプ前政権からバイデン政権に代わり、中米から米国に入国しようとする人が急増。会談では、その背景にある中米の経済状況や犯罪組織への対処に米国が協力することで一致した。ハリス氏は会談後、「(米国に)来ないでほしい」と呼びかけた。
グアテマラは、南米の国々から米国を目指す移民の通り道にもなっている。ハリス氏は「優先事項のひとつは不法移民を阻止することだ。国境に来れば追い返される」と強調。グアテマラの南北の国境では移民管理のために協力していくことで合意したという。
現地での対策に力を入れるため、米司法省などが地元当局と汚職や密入国の対策で協力する。経済状況の改善のため、女性の活躍支援に4千万ドル(約44億円)、若者らの起業や住宅建設の支援に計4800万ドル(約52億円)も提供するという。ハリス氏は8日、メキシコのロペスオブラドール大統領とも会談する予定だ。
ハリス氏の外遊の背景にある…
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- 【視点】
中南米からの移民が急増している問題は、バイデン政権の支持率に影響しかねない重いテーマだ。うまくハンドルできなければ保守層の攻撃材料となり、非人道的な扱いをすれば民主党左派から非難される。難題解決に向けた外交の大役をバイデン氏はカマラ・ハリス
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