郵便組織の元幹部に有罪判決 内部通報めぐり強要未遂

布田一樹
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 郵便局の内規違反を内部通報したことを配下の郵便局長に認めるよう強いたとして、強要未遂罪に問われた日本郵便の組織「福岡県筑前東部地区連絡会」の元統括局長、西村光晶被告(64)=同県小竹町=に対し、福岡地裁(林直弘裁判官)は8日、懲役1年執行猶予3年(求刑懲役1年)の判決を言い渡した。

 判決によると、西村被告は2019年1月24日、同県直方市などの郵便局でつくる同連絡会に所属する郵便局長が、別の郵便局長だった被告の次男の内規違反を通報したと疑い、「(通報者に)お前の名前絶対にないね」「(あったら)辞めるか」などと言って内部通報者であることを認めさせようとした。

 林裁判官は「内部通報制度をないがしろにし、脅迫の程度も強く執拗(しつよう)だ」と指摘。一方、被告が事実を認めて謝罪しているなどとして、執行猶予付き判決が相当とした。

 同連絡会の内部通報をめぐっては、19年10月、連絡会所属の郵便局長7人がパワーハラスメントを受けたとして、西村被告らに慰謝料を求める民事訴訟福岡地裁に起こされている。(布田一樹)