殺人の容疑者 一瞬で見抜いた 「見当たり捜査員」の目

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柏樹利弘、藤牧幸一
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 マスクで覆われた顔を見つめ、本人と特定するまで、その間数秒――。愛知県豊田市で6日に起きた殺人事件で、発生翌日に容疑者の男を発見したのは、暗記した顔写真を手がかりに指名手配犯を追う「見当たり捜査」のベテラン捜査員だった。愛知県警刑事特別捜査隊の坂本英己警部(53)が取材に応じた。

 見当たり捜査は、写真や防犯カメラの画像などから容疑者の特徴を記憶し、雑踏で似ている人を探し出す手法だ。俳優の玉木宏さんが捜査員を演じるテレビドラマも制作された。

 坂本さんは1999年からこの捜査を担当する。記憶している顔写真は200人分。暇を見つけては正面や横顔の写真を何度も見て、立体的に記憶する。容疑者を見かけると、「小中学校のころの連れに再会したような感覚になる」と坂本さんは言う。

 事件が起きたのは、豊田市にある自動車修理販売会社の事務所。6日午後、社長の中根康継さん(61)が死亡しているのが見つかった。頭部付近から血を流して倒れており、現場からは凶器となるものが見つからなかった。県警は殺人事件と断定して捜査を始めた。

 防犯カメラの解析などから…

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