ロート製薬、ボラギノール製造元を買収 大衆薬を強化

田中奏子
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 一般向け医薬品大手のロート製薬大阪市)は8日、痔(じ)の治療薬「ボラギノール」を製造販売する天藤製薬(大阪府豊中市)を買収すると発表した。全株式の3分の2超にあたる86万株を取得する。買収額は非開示で、8月末に手続きを完了する予定。ロートは買収で大衆薬の強化をはかる。

 天藤製薬は1921年に天藤薬化学研究所として設立。同年にボラギノールの販売を開始し、国内で痔の治療薬の先駆けとなった。2021年3月期の売上高は58億6千万円。

 国内4割のシェアを持つ目薬やスキンケア商品が主力のロートは、ボラギノールも商品群に加えて、販売拡大を目指す。ロートの販売網をつかってボラギノールを海外でも売っていきたい考えだ。

 同社の主力の一般向け薬品は、処方箋(せん)がなくても買え、ドラッグストアが主要な販路だ。訪日外国人客がお土産に買うことも多かったが、コロナ禍で売り上げが減少していた。ロートの21年3月期の売上高は前期比3・7%減の1812億円だった。(田中奏子)