「今年も雨が降るばい」高齢者跳ぶ、気迫の防災ポスター

加藤勝利
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 過去に何度も豪雨災害に見舞われてきた大分県日田市の花月川流域で、地元の七つの自治会(約5500人)とNPO法人が連携し、「日田市防災かわら版」として、自治会ごとのユニークなポスターと短編動画を制作した。動画はユーチューブや日田駅前の日田バスターミナルの大型画面で公開中だ。

 花月川流域の一帯は、最近では2012、17年に豪雨による浸水などの被害に見舞われた。ポスターや動画は、地元住民が豪雨を忘れず、防災意識を保ち続けるようにと企画した。

 A3判のフルカラーポスターは各60枚を制作。70歳前後の自治会長ら防災責任者がモデルとなって、いずれも当時の被災地を背景に、険しい表情が出るように全員のジャンプ姿を地元で撮影。「住民に伝わりやすく」と日田方言の防災キャッチコピーも入れた。

 動画はいずれも30秒ほどで、共通テーマは「今年も雨が降るばい」。自治会長や防災担当者らが登場し、地元の言葉で語る。地域の過去の被害状況や「水路が多く、水があふれると道路と区別しにくい」「豪雨の時には山から大量の水が流れ込む」といった地域性を説明。日常の備えや早めの避難、垂直避難を呼びかける内容だ。

 企画・制作に携わった「ひた水環境ネットワークセンター」理事の河津勇成さん(48)は、「災害時の対処法は、被災者の経験から学ぶことが多い。花月川以外の沿岸住民にも活動を広げていきたい」と話している。

 動画はユーチューブのチャンネル「日田市防災かわらばん」で見ることができる。(https://www.youtube.com/channel/UCT2JPWYndQ1Gn4iA6rbSRhw別ウインドウで開きます(加藤勝利)