ムラジッチ被告、終身刑確定へ 旧ユーゴ紛争で虐殺指導

ブリュッセル=青田秀樹
[PR]

 国連の旧ユーゴスラビア国際刑事法廷の機能を引き継いだ「国際刑事法廷メカニズム」(オランダ・ハーグ)は8日、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争時のセルビア人勢力・元軍司令官ムラジッチ被告の上訴審で、ジェノサイド(集団殺害)などの罪を認めて終身刑を言い渡した。一審の判断を維持した。旧ユーゴ国際法廷はもともと二審制で、終身刑が確定する見通しだ。

 ムラジッチ被告は「ボスニアの虐殺者」と呼ばれ、旧ユーゴ戦争犯罪を裁く国際法廷で「最後の大物」とされてきた。

 判決は、ボスニア・ヘルツェゴビナのセルビア人勢力支配地域「スルプスカ共和国」で同被告が指導的な役割を果たして罪を犯したとする一審の判断を踏襲。イスラム教徒を排除する意図のもと、8千人超のボシュニャク人犠牲者を出した1995年の「スレブレニツァの虐殺」などへの責任を認めた。

 被告は95年に起訴され逃亡生活を送ったものの、2011年にセルビア当局に逮捕された。17年秋の一審判決では、無罪の主張に対して終身刑の判決を受けていた。(ブリュッセル=青田秀樹)