「進撃の巨人」人類のマナー監視 空き容器回収箱で登場

寿柳聡
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 人気漫画「進撃の巨人」の単行本最終巻が9日に発売された。作者・諫山創(はじめ)さんの故郷、大分県日田市にはこの日、巨人をかたどった飲料用の空き容器回収ボックスがお目見えした。無名ながら人間くさい独特の顔つきと、主人公の同僚を捕食した場面でファンの印象に強く残っている、あの巨人がモデルだ。

 高さ1・1メートル、幅40センチ、奥行き50センチのFRP(繊維強化プラスチック)製。最終巻発売に合わせて街を盛り上げ、同時に、川や海に流れ出るごみの削減も訴えようと、JR日田駅近くのラーメン店前に設置された。

 進撃の巨人といえば、筋繊維がむき出しになったような「超大型巨人」や「鎧(よろい)の巨人」が人気だが、今回はあえて「その他大勢の巨人」(モブ巨人)の1体を採用した。物語序盤に、主人公エレンの仲間でおさげ髪のミーナ・カロライナを捕食したことから、「おさげイーター」などと呼ばれている。

 日本財団の「海と日本プロジェクト CHANGE FOR THE BLUE」の大分県内版としてこの企画を担当する実行委員会の担当者は「一度見たら忘れられない巨人。人気の巨人とは違うインパクトで、環境問題に関心を持ってもらうきっかけになれば」と期待する。

 空き容器回収ボックスには缶やペットボトル以外の一般ごみまで入れられることがあり、リサイクルの妨げやごみの散乱につながっている。今回は、大分短期大学の学生が日田市内のボックスの内容物などを調査した結果、「最も改善が必要」とされた場所に設置したという。

 ボックスは11月22日まで設置され、人類のマナーに目を光らせる。担当者は「環境を汚すと、こういう不気味な巨人が出るようになる。駆逐するには皆さんの協力が必要」と話す。(寿柳聡)